駄文・散文帳
2017年04月26日 (水) | 編集 |
自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、民進党が「今村復興大臣の発言は言語道断だ」と述べ、審議には応じられないという考えを伝えた。

また、民進、共産、自由、社民の4野党の幹事長・書記局長が国会内で会談し、東日本大震災に関する不適切発言で復興相を更迭された今村雅弘氏の問題をめぐり、衆参両院の予算委員会で集中審議を開かない限り、すべての国会審議に応じないことを決めた。安倍首相の任命責任を追及する構えだ。

しかし、審議拒否は税金の無駄遣いである。何があっても話し合いはしなければならない。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は26日午前の記者会見で、今村復興大臣の辞任は当然だが、「このことをもって国会審議を全部止めるということには疑問を感じる」とも指摘した。

2017.4.23 【産経抄】
「妖怪」が国会に暗い影 自民は「おごる平家」では困るより抜粋

後半を迎えた今国会は、組織犯罪処罰法改正案など重要課題を抱えている。天皇陛下の譲位を可能とする特例法案も近く提出される。高腰で臨むのは論外として、後を絶たぬテロや北朝鮮など遠くない対岸の危機を前に、国会が緊張感を欠いては物笑いの種になる。

10年ほど前、小紙に載った川柳がある。自民党をテーマに〈狐狸(こり)妖怪奇人変人花ざかり〉とあった。当節も花ざかりには違いないが、妖怪の正体が「たるみ、緩み、不届き者」では何をか言わんや。野党が選択肢になり得ないことは歴史が示している。「おごる平家」では困る。


確かに、ほとんどの有権者は野党第一党の民進党が政権を担うことなど考えていないので、安倍内閣には気を引き締めて頑張ってもらいたい。また、民進党や共産党・社民党などは、橋下徹氏のような提言ができないものか。マスメディアのように自民党議員の失言や問題発言を手ぐすね引いて待つことは、野党議員の仕事ではないだろう。敵失に乗じて威圧的に攻撃をする蓮舫氏ら野党議員にはウンザリだ。だから万年野党と言われるのだ。

自民党の二階俊博幹事長は26日、東京都内での講演で、以下のように語ったという。報道陣の取り上げ方の問題だとの見方も示した(→ 二階氏「言葉の誤解、首取るまで張り切らなくても」)。
「人の頭をたたいて、血を出したっていう話じゃない。言葉の誤解があった場合、いちいち首を取るまで張り切っていかなくてもいいんじゃないか」「政治家の話をマスコミが余すところなく記録をとって、一行悪いところがあったら『すぐ首を取れ』と。何ちゅうことか。それの方(マスコミ)の首、取った方がいいぐらい。そんな人は初めから排除して、入れないようにしなきゃダメ」

PRESIDENT Online2017年04月26日
橋下徹「続く北朝鮮危機!打開の切り札は『核ヘッジング』だ!」より抜粋

国際政治において一番重要なのは勢力均衡だ。アメリカは北朝鮮が核兵器を持つことは東アジアのそして世界の勢力均衡を崩すと考えているのだろう。しかし本当にそうだろうか。すでに米ロ英仏中の5大国が核兵器を持ち、インド・パキスタンが核実験を行った。北朝鮮は国力としてはそれほど大きくなく、中国・ロシアという核兵器保有国に睨まれた地政学的位置にある。このような状況下で北朝鮮が核兵器を保有したところで直ちに東アジアのそして世界の勢力均衡が著しく崩れるとは思えない。むしろアメリカの攻撃によって金正恩体制が崩壊することの方が東アジアの勢力均衡を崩してしまうのではないか。

朝鮮半島というところは歴史を振り返ってみても、常に各勢力がぶつかる最前線となっていた。ここで北朝鮮が崩壊すると、中国・ロシア・韓国、そして日本・アメリカの勢力関係に著しい変化が生じて不安定になるリスクが高まる。何よりも金政権の後に安定した政権が樹立される保障もない。

つまり日本がミサイル攻撃を受けるほどのリスクを負いながら、アメリカが北朝鮮を攻撃するとしたら、それは世界秩序にとってかえって害なんだ。そんなリスクを負うより、北朝鮮が核兵器を持ったとしても東アジアのそして世界の力の均衡が保たれるようにすればいい。北朝鮮が核兵器を持つことを阻止するためだけに、日本がミサイル攻撃を甘受する理由は全くない。

北朝鮮が核兵器を保有したことで勢力均衡に多少の変化が生じても、それは十分に是正することができる。その方法は日本の自衛力の強化だ。もちろん韓国も中国もロシアも、そしてアメリカも自衛力を高めてバランスをとりにくるだろうが、日本もしっかりとバランスをとればいい。今話題になっている敵基地攻撃能力をはじめ、北朝鮮が核兵器を保有した場合に日本の自衛力はどうあるべきかをしっかりと考えればいい。

そもそも、核拡散防止条約(NPT)では5大国のみが核兵器保有を認められているけど、そこには合理的な理由はない。理由を無理やり挙げるとすれば、第二次世界大戦後の大国によって勢力均衡を保ったということくらい。それが理由なら常に勢力均衡をチェックして核兵器保有国のバランスを是正しなければならないのに、そんなことは一切せず完全に5大国の既得権と化している。

だからそんな不合理な条約には加盟しないという方が筋は通っている。特にインドはNPTに加盟せずに核実験を行った。その当時、世界からは散々批判を受けた。でもインドは自国の安全保障の観点から核実験の必要性を訴えただけではなく、常に核兵器保有が5大国に限られているNPT体制の不公平さについても主張していた。インドが核実験を止めるのは5大国が核兵器を放棄する時だとね。もちろん5大国は拒否。実は北朝鮮も同じようなことを主張している。

アメリカのオバマ前大統領みたいに、「核なき世界」なんて演説をしたって核兵器がなくなるわけじゃない。5大国の既得権を打ち破ろうとすれば、非核兵器国が核兵器保有にチャレンジして、5大国と核兵器放棄について協議する。こちらの方が核なき世界に向けた立派な行動とも言えるんだよね。

ここへきてロシアが北朝鮮国境付近に軍を移動させたという報道、中国もアメリカが北朝鮮を攻撃すれば軍事介入することを示唆したという報道。世界各国が激しく駆け引きをしている。じゃあ日本は主体的に何ができる? もちろん軍事行為以外でね。今日本の政治家がやっている「北朝鮮の核兵器保有は絶対に認めない!」「対話と圧力だ!」とバカの一つ覚えみたいに国内で威勢のイイことを言っているだけでは何も動かない。

そんな中一つやってみる価値があるものがある。これはかなりのハレーションも起きる超剛速球だけど。それは日本の「核ヘッジング」。

核ヘッジングとは、核兵器を具体的に持つという核オプションよりも少しマイルド。日本の技術力からして潜在的に核兵器保有能力があることを示唆する。もっと言えば、北朝鮮が核兵器保有すれば東アジアの核均衡抑制の観点から日本の核兵器保有も検討の俎上に載せざるを得ないことを示唆する。

積極的にマッチョ的に核兵器保有を主張するのではなく、消極的、受動的、臆病者的に核兵器保有を検討せざるを得ないことを示唆する。

「日本は核武装なんかしたくない。NPT体制を守りたい。しかし北朝鮮が核兵器を保有するなら臆病者の日本は核兵器保有の検討も俎上に載せざるを得なくなる」というロジックだ。

韓国は、特に朴正煕大統領のときに、ウラン濃縮・燃料再処理技術の開発を強く望んでいたけどアメリカに拒否されてきた。韓国は北朝鮮と隣国として直接対峙し、核兵器保有の必要性を日本なんかよりはるかに強く認識していた。日本にはそんな技術がすでにある。そして日本がちょっと核兵器保有の話に踏み込めば、韓国ももちろん自らの核兵器保有を強く主張してくるだろう。

この事態を一番恐れているのは、まさに核兵器保有という特権を得ている5大国。「日本が本気になれば核兵器を保有することができる。そうならないために北朝鮮の核兵器を何とかして欲しい」くらいのメッセージを日本から出せば、中国やロシア、特に中国は本気で北朝鮮を説得するんじゃないかな。

中国にとっては北朝鮮より日本の核兵器保有の方がよっぽど鬱陶しいだろう。
かつて佐藤栄作首相が、中国の核実験の後、日本の核兵器保有をちらつかせてアメリカから核の傘の提供を引き出したという逸話もある。アメリカ、中国、ロシアは事態を動かすために超剛速球を投げまくっている。北朝鮮有事において最も被害を受ける国の一つである日本が主体的に事態を動かすことにチャレンジしないというのは独立国家として情けない。日本も臆病者として超剛速球を一つ投げてみてもいいんじゃないかな。


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