駄文・散文帳
2013年03月29日 (金) | 編集 |

北松戸プロムナード(松戸市)
新坂川沿いのさくら並木のある散策路




ライブドア事件で日本が失ったもの
2013年03月28日 山口巌

証券取引法違反の罪で実刑判決が確定し、服役していた堀江貴文・元ライブドア社長が昨日仮釈放になった。

先ずは、「ライブドア事件とは一体何だったんだろう?」という今更ながらの疑問である。

幸い、今朝のこのブロゴス記事がピンポイントに判り易く説明してくれている。

ホリエモンが仮釈放されたが、なぜホリエモンが逮捕されて、日興コーディアル証券の経営幹部は逮捕されなかったのか。

粉飾決算だとかいって、検察が大々的にライブドア、ホリエモン狙い撃ちで、強制捜査をしたわけだが、その当時、新興市場のベンチャー企業に過ぎない、ライブドアの50億円不正会計どころか、東証1部の証券会社が187億円にのぼる不正会計を行っていた。しかしその証券会社の経営幹部が、ホリエモンのように逮捕されることも収監されることもない。

社会的な影響度で考えれば、新興市場ではなく東証1部企業、しかも株式を取り扱う証券会社が、不正会計を行っていたなんて、言語道断、許されない犯罪行為のはずなのに、上場廃止されることもなければ、経営幹部が逮捕されることもなかった。しかし日興の1/4程度の不正会計なのに、ライブドア社長は逮捕されるという、極めて不公平・不可思議、恣意的といえる刑罰が行われた。



法の手続きとしては、今回の堀江氏仮釈放でもってライブドア事件は終結かも知れない。しかしながら、国民、特にこれから世に出ようとする若者がこういった国の遣り口に漠然とした疑問や不安を抱く限り、事件は終わらない様にも思う。

それでは、ライブドア事件で日本が失ったものとは具体的に何だろうか?

先ず第一は、本来日本経済を牽引すべき若者の「アニマルスピリット」だと思う。

苦労して起業し、上場まで漕ぎ着けたとしても検察に一旦眼を付けられたら刑事責任を問われ実刑判決からは逃れられない。

それであれば、大企業に職を得、波乱のない人生を歩む方が良いと若者が考えるのは理に叶っている。

ライブドア事件の少し前には「ナスダックジャパン」や「マザーズ」といった新興株式市場を誕生させ、IPOのハードルを下げ、国策として起業を支援していたと記憶している。

従って、ライブドア事件は検察が暴走して起業の流れに冷水を掛けたといえるのではないか?

第二は、アベノミクスへの影響である。

私は、株価が上がってもてはやされているアベノミクスを頭ごなしに否定する積りは毛頭ない。しかしながら、「財政出動」は財源の制約から期間限定と割り切るべきであろう。

一方、「金融緩和」は結局は資金が銀行に豚積みとなり製造業の設備投資には中々回らないと思う。

矢張り、期待が出来るのは解雇規制を緩和しての雇用の流動化であったり、規制を緩和して既得権者が独り占めしている業務、サービスを広く一般に開放する事での日本経済の活性化だと考えている。

しかしながら、ライブドア事件の影響で日本の若者が規制緩和にビジネスチャンスを見付け、起業に向けて動くよりも既得権を握って離そうとしない古い企業に職を求めているとしたら、結果、残念だが「笛吹けど踊らず」状態となり、アベノミクスは腰砕けとなってしまうのでは?と危惧するのである。

最後はあるべき「資金」の循環と「経営」の交代である。

私などには真相を解明する手立てはないが、巷間、堀江氏は日本放送買収によりフジテレビ支配目論んだ事で「虎の尾」を踏んだと言われている。

楽天によるTBS買収も同様の話である。

仮に、堀江氏がフジテレビ、三木谷氏がTBSを買収出来ていたら日本のテレビ業界は今とは随分と違った未来志向のサービスになっていたに違いない。

同様、柔軟な発想を持ち企業やサービスの目利きが出来る堀江氏が健在であったならば、「融資」、「投資」、「企業買収」によってどれ程の新規上場企業を誕生させた事かと溜息が出る(いうまでもないが、新規上場企業の誕生は新規雇用を創出する)。

定年を延長して、それでなくても体力の弱っている既存企業に社員の面倒を65才まで押し付けるのは矢張り問題と思う。それよりも、こういう形で受け皿となる新規雇用を創出すべきであろう。

好むと好まざるとにかかわらず、日本はこれからも「資本主義」でやって行くしか選択肢はない。そして、「資本主義」の駆動力は「欲望」である。

勿論、「欲望」には負の側面があるのは事実である。検察を含め「税」に寄生し稼ぐ必要がない人達に取っては眉を顰めたくなるような事案もあるに違いない。

判り易く言えば、検察の「正義」とは相容れないという事態である。

しかしながら、今の日本の状況を考えれば、「フリーゾーン」を設定し、若者に最大限自由を与えて、取り締まりは極力自制するぐらいの事を勇気をもって実行する必要があるのでは?

そして、問題が出て来ればライブドア事件の時の様にいきなり冷水を浴びせるのではなく、徐々に規制を強めれば良いのではないだろうか?



一昨日、収監時の測定で95・7キロあった体重が、刑務所生活で約30キロ減の66キロになったというホリエモンが仮釈放されました。ギンガムチェックのシャツに紺色のジャケットという爽やかないでたちでした。アクの強いイメージがあったので、爽やかなホリエモンなんて、「らしくない」と思ってしまった。しかし、仮釈放後の初めての食事がマクドナルドの「てりたまセット」だそうで、なんだか、すぐにリバウンドしそうな…。

「人間の心はお金で買える。人間を動かすのはお金です」などと言って物議をかもしたこともありました。収監される直前に発売された「ホリエモンの宇宙論(著・堀江貴文/講談社)」には、宇宙ビジネスの現状と彼の野望が書かれています。粉飾決算・不正会計など法に触れることは悪いことだが、山口巌氏が主張するように、「今の日本の状況を考えれば、『フリーゾーン』を設定し、若者に最大限自由を与えて、取り締まりは極力自制するぐらいの事を勇気をもって実行する必要があるのでは? そして、問題が出て来ればライブドア事件の時の様にいきなり冷水を浴びせるのではなく、徐々に規制を強めれば良いのではないだろうか?」という提示は一考に値する。

日興コーディアル証券という東証1部の証券会社が187億円にのぼる不正会計を行っていた。しかしその証券会社の経営幹部が、ホリエモンのように逮捕されることも収監されることもない。上場廃止されることもなければ、経営幹部が逮捕されることもなかった。」と指摘されるように、ライブドア事件は、「極めて不公平・不可思議、恣意的といえる刑罰が行われた」のでした。

このように検察が暴走した結果、以下のような、国益を損ねるような影響を及ぼしたと。


■日本経済を牽引すべき若者の「アニマルスピリット」を失わせた。
起業の流れに冷水を掛けた。

■アベノミクスへの影響
日本の若者が規制緩和にビジネスチャンスを見付け、起業に向けて動くよりも既得権を握って離そうとしない古い企業に職を求めている。アベノミクスは腰砕けとなってしまうのでは?と危惧する。

■あるべき「資金」の循環と「経営」の交代
柔軟な発想を持ち企業やサービスの目利きが出来る堀江氏が健在であったならば、「融資」、「投資」、「企業買収」によってどれ程の新規上場企業を誕生させた事かと溜息が出る(いうまでもないが、新規上場企業の誕生は新規雇用を創出する)。


2013.3.7 [産経抄]

 世界の億万長者の列伝を編集するとする。絶対はずせない人物の一人が、ドイツの実業家、ハインリッヒ・シュリーマンだ。億万長者になるまでの刻苦勉励ぶりもさることながら、何より使いっぷりが素晴らしい。

 ▼幼い頃読んだ古代ギリシャの詩人、ホメロスの書いた『イーリアス』は、創作ではない。それを証明するために、巨額の富を発掘につぎ込みついに記述通りのトロイアの遺跡の発見に成功する。

 ▼「『夢を実現する』ためには、まずお金は必要だ。そして、お金を稼ぐためには事業をやるのが一番手っ取り早い」。堀江貴文・元ライブドア社長は、かつてシュリーマンを例に挙げて、こう力説していた(『100億稼ぐ仕事術』SB文庫)。

 ▼東京・銀座の夜を彩る赤いネオンで知られる「丸源ビル」のオーナー、川本源司郎容疑者(81)が、東京地検特捜部に脱税容疑で逮捕された。貸しビル業の成功ですでに国内外に数千億円の資産を持つ、自称「日本一の資産家」である。

 ▼将来、財産を引き継ぐ家族も側近も見当たらない。それでもなお、法に背いてまで金を惜しむとすれば、よほど壮大な夢の持ち主に違いない。あるいは本人の言うように、税務当局との「ゲーム」を楽しんでいるだけなのか。

 ▼ちなみに堀江氏の夢は、宇宙旅行会社の設立だった。道半ばで旧証券取引法違反罪に問われ、実刑が確定したのは周知の通り。現在は長野刑務所で服役中だ。その日常は、「週刊朝日」連載の「ホリエモンの獄中記」にくわしい。今週号では、富裕層への増税について、節税や海外脱出を助長するだけで経済は冷え込む、とコメントしていた。今でも、お金持ちの心理は手に取るようにわかるらしい。

 

 

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