駄文・散文帳
2012年12月26日 (水) | 編集 |

Cafe comme ca (船橋ららぽーと店/カフェ・ コムサ )




露、太平洋パイプラインが全面稼働 対日石油輸出拡大へ
2012.12.25 MSN産経ニュース

ロシアの東シベリアから極東のコジミノ港に原油を輸送する「東シベリア・太平洋パイプライン」(ESPO、全長約4700キロ)が25日、全面稼働した。ロシアはESPOを通じてアジア諸国への原油輸出を拡大する方針で、日本の原油調達先の多角化にもつながることが期待されている。

 ESPOの敷設は2段階に分けて行われ、2009年12月には東シベリアのタイシェトとスコボロジノを結ぶ第1段階の工事が完了した。これまで鉄道で輸送されていたスコボロジノ-コジミノ港の第2区間が開通したことで、同港からの出荷能力は年3000万トンに倍増する見通しだ。

 プーチン大統領は25日、モスクワ郊外の公邸からテレビ回線を通じて極東ハバロフスクの式典に参加し、ESPO開通は「たいへん意義深い出来事だ」と述べて稼働を指示した。

 東シベリア産の原油は中東産に比べて硫黄分が少なく、高品質とされる。日本にとっては輸送の時間や費用を抑えられる利点もあり、原油輸入に占めるロシアの割合が現在の約6%(10月速報値)から上昇する可能性がある。

 ロシアでは主要産地だった西シベリアの油田が減退期に入っており、東シベリアの新規油田開発やアジア諸国への販路拡大が急がれている状況だ。国営パイプライン企業「トランスネフチ」のトカレフ社長は記者会見で「日本からの関心が非常に高い」とし、対日輸出拡大に期待を示した。

 ESPO開通でロシアには東西を貫くパイプライン網が完成したことになる。ただ、東シベリア開発が遅れた場合には欧州向けの原油供給に支障が出る可能性も指摘されており、欧州連合(EU)の欧州委員会がこの点についての説明をロシアに求めている。



上記のブログのコメント欄には、山口巌氏の以下のようなコメントがありました。

「ロシアも本音では極東では日本と提携し、日本の技術、資本でLNG等資源開発を行い併せて引き取り保障もして欲しいと虫の良い期待がある筈です。北米、欧州で今後シェールガスが大ブームとなりLNGの値崩れが想定されますが、カタールに支払う位ならロシアに支払って北方4島を返却して貰い領土問題を決着すると共に、対ロシア関係強固により『尖閣』での中国の攻勢に対応すると言う発想はありと思います。これに加え、ベトナム、インドネシア、フィリッピン等南沙諸島で中国と領海問題を抱える海洋国家諸国と『集団的自衛権』の体制が構築出来れば更に善しかと。何れにしても。『ど素人』の民主党から自民党に政権が交代するので今後色んなメニューが実現可能になると思います。」

山口巌氏のコメントに出てきたシェールガスについては、新しい天然ガス資源として重要視されるようになりました。シェールガスにより世界のエネルギー供給量が大きく拡大すると予想している研究者もいるし、米国とカナダにおけるシェールガスの生産量の増加によってロシアとペルシャ湾岸諸国からヨーロッパ各国へのガス輸出価格が抑制されるとも言われています。

エネルギー政策は、まさに安全保障の問題ですね。


進展の可能性大、森元首相による北方領土交渉
岡本裕明 2012年12月24日 

延期されていたプーチン大統領との協議に森喜朗元首相を派遣する方向で調整すると報道があります。そして、安倍政権が発足後、森元首相を場合により特使とする公算もあるとのことです。普通の人ならば読み飛ばすぐらいの記事だと思いますが、私は非常に注目しています。

まず、森喜朗氏はすでに議員を引退しています。その森氏に場合によっては特使にしてプーチン大統領と交渉の足がかりを作らねばならないというのはそれだけ外務省のロシアスクールとロシアに強みを持つ政治家が育っていないということであります。

ご記憶にある方も多いかと思いますが、外務省ロシアスクールと称する当時のロシア専門部隊は田中眞紀子氏が外務大臣の時、および、2002年の鈴木宗男事件で一掃されたとされています。当時のロシア交渉で前面に立っていたのが政治家では鈴木宗男、森喜朗で外務省は東郷和彦、佐藤優といった布陣でした。戦後の中ではどう考えてもその頃が北方領土返還交渉が進んだ時期にあったと思いますが、田中氏らがぶち壊したのは周知の事実です。

ただし、外務省内では東郷和彦氏に対する風当たりは強く、最近でも外務省内では評価は低いとあるところから聞いております。ちなみに祖父の東郷茂徳氏は日米開戦時の外務大臣、そして終戦時の外務大臣で知る人ぞ知る近代外交史の中ではキーパーソンとなる人です。更にその娘婿が東郷文彦氏で外務次官となっています。

さて、私は北方領土交渉に関しては近いうちに動くと以前このブログで書かせていただきました。今でもそう思っております。そしてボールはどちらに投げられているかといえば日本にあると考えています。

ロシア側は歯舞、色丹は返還するつもりがあるので最近の国後、択捉でのインフラ拡充に対して明らかに手を抜いている状況にあります。その二島を先行返還とみなすのか、これで打ち止めとするのかの解釈上の問題では揉めているわけですが、私は打ち止めのニュアンスが近いと思っています。二島ならば国土面積を考えれば7%しかないのですが、海を考えた場合、40%以上にはなる(境界線の引き方でぶれます)ため、漁業上はメリットがあるとされています。

ではプーチン大統領がもともと予定していた12月の野田首相との会談はなぜ流れたかといえば日本側はプーチン氏の健康上の理由としていますが、ほかの国でトップ会談をこなしているわけで単に日本の政権交代を見越した上でレームダックの民主党と話しても進展はないと判断したものと思われます。だからロシア側からやんわりと断りを入れたと考えています。

とするならば森元首相の再登板は正解だと見るべきです。そして森元首相にどんな土産を持たせるかが最大のキーポイントになりますが、私ならウラジオストックのLNG基地の開発促進協力と天然ガスの将来の購入のコミットメントではないかと思います。今の状態ならばLNG基地完成は2017年ごろとされ、アメリカ、カナダに先を越される可能性が高いのです。そのため、少しでも良いディールをするには一日でも早い完成が求められるということです。

あとは日本側の政治力と外務省の交渉能力次第ですが、四島返還論をいまさら出しても100%解決する見込みはなく、国後、択捉をどう、ポジショニングするかが唯一の交渉余地だと思います。では時が来るまで待つか、という選択肢については、見方を変えれば決められない政治家の判断という言い方も出来ます。歴史に残るかもしれない汚点となれば誰でも嫌なものです。

しかし、たとえば日米安保の際の岸信介元首相は当時国民から本当に睨まれましたが結果としては安保があったからこそ、日本は世界第二の経済大国になれたわけで評価は時代と共に変わってくるのです。

そこを踏まえれば森さんは既に議員もお辞めになっていますから思い切った判断と突っ込んだ交渉が可能ではないかと思います。期待しております。

 

 

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